あると便利な豆知識。アストロダイスの文字に、+を加えただけの商標が今年日本で出願され現在特許庁で審査中です。みなさんが将来ビジネスを始めたりする際、今の業務である程度商標について知っておきたい、の参考ネタとしてとりあげます。
インスタ記事はこちら ↓
私としては、某茶番劇 商標ニュース以来の衝撃です。 多くの人が使っている単語に+をつけただけで独占の権利を与えたら多くの人が困っちゃいますね。
インスタで「アストロダイス」投稿は1.9万件HITしました(2022/9/6時点)。
商標の基礎知識ない人が出願する名称なの・・・かな・・?と思った
商標検索をすると 特定の単語の最後に「+」を加えただけの商標がHITすることがあります。
なるべく短い商標名で権利化して広く使いましょうって戦略と思われますな
今回も、その手の出願なのかなと思っていました。一般の方の発想ぽくないですね。
出願から権利化までの経過は下記の通りです。
最新年月日は2022/8/16付。「拒絶理由通知書」とは、簡単にいうと
出願された商標に対し特許庁が「この商標は登録を拒絶します。理由は通知書を読んでね。40日以内に意見書補正書の対応なかったら拒絶査定するよ。締め切りあるよ。カウントダウン開始ーー」と連絡した意です。
2022/5/6付の刊行物等提出書は、「この商標は登録にふさわしくないぞ。なぜなら~」と文献やインターネット情報のスクリーンショットやURL等を指定の書式にしたためて第三者が主張し特許庁へ情報提供があった、の意です。
出願も、刊行物等提出書も弁理士資格は要しません。
・ちなみにインターネット出願ソフトがあるとエラーチェックがあり、結構便利です。
・紙媒体での提出の場合、軽微な項目であれば特許庁さんの職権で訂正してもらえます。
・そもそも持ち込む前にFAX送信で赤ペン添削もしてくれます。やさしいよね!!!
出願人は
出願すると下記のような公知情報となります。今回の商標例は兵庫県にある会社が出願人だと確認できます。
ですので「俺、自宅住所ばれても構わないぜ★」って注目されたい人以外は開業届をだすなり、せめてバーチャルオフィスの住所を使用してください。本名と自宅住所で出願されてる個人の商標を何度かみたことありますが、おすすめはしないです。某茶番劇事件のときも特定されてましたよね。
第三者へ出願人になってもらって実際の権利者は俺、というのも禁止されています。
出願人は、株式会社カグヤ(KAGUYA)さんのようです。
事業内容はコーチング、コンサル(主に人事系)とあります。あれ?アストロダイスは俗にいう占いの道具ですよね。
出願内容を確認してみます。商品区分41と45の内容は、占いでよく使われる権利の区分です。
プロフィールがかなり詳細につづられている(寿退社等)ので一読しましたが占いのご経験は明記がありません。
ちなみに、OMIは人事系コンサル&コーチングの受注経験がないのですが、メンタルヘルス・マネジメント検定2級はちゃっかり保有しています。
占いするときは霊的なものつきやすくなるから頻度は少ないほうがいい。知見もおおくないと適切な回答もできないのさメルシー
このたびの出願人はこれまでの業務に+占い(ざっくり)の事業展開予定(3年以内)ということでしょうか。
20年以上西洋占星術等々をやってきた私としては、人事系の資格(例:社会保険労務士、中小企業診断士、衛生管理者、労務管理士)で専門性を証明されるほうが、依頼者は相談前に信頼感等をより強くもち期待感があがると思うのですが・・・・法人相手だとハードルを上げている形な印象があります。経営者によりますけども社員が受け入れるかは別です。
まあ私個人の見解だけということで・・・
↓ 労働トラブル相談士認定講座というものもあるんですね。トラブルが起きる前に知識や対策を知るのは有益ですね。
特許庁の拒絶理由内容は
特許庁「本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当。また、一部商標法第4条第1項第16号にも該当します。」
→アストロダイスは、辞書等に記載はないけどインターネットの調査でめちゃんこHITしたぞ。これは標準文字ではないのかい?標準文字の商標登録を許可したら、世の中のみんなが困っちゃうよ。登録はできないよ の意(詳細説明割愛)。
みなさんが商標考えるときは、造語が無難です
その際、外国語で発音して不快感を連想させるものだと嫌悪感もたれるので注意して出願ください。
おわりに
今年商標の出願と登録料金が値上がりしましたが元々数年前にお値下げありました。
出願件数がかなり増えて今は平常運転なだけです。以前は1出願の審査に1年3カ月とかかかっていましたものね。