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好きな物こそ、頭から信じず、まず疑い、信じるに足るか考察する

4月27日以降、シンガポールの不動産購入時税率が倍に引き上がりました

某湿布のTVCM「2倍2倍」の掛け声が懐かしく感じられるような税率upのニュースです(私だけか)。

目次

今回の主な税率変更は3点です

政府の発表は4月26日付です。開始前日のアナウンスは、不動産市場を混乱させないためのシンガポール政府の配慮と思われます。駆け込み需要防止。さて、今回の主な税率変更は次の3点です。

  1. シンガポールで外国人(シンガポールの永住権・国籍を持っていない人)が住宅購入する際のハードルが2倍になった
  2. 2番目の居住用不動産を購入するシンガポール人(と永住権保有者)は追加購入者印紙税が17%→20%にup
  3. 3番目以降の居住用不動産を購入するシンガポール人(と永住権保有者)は追加購入者印紙税が25%→30%にup

・シンガポールで外国人(シンガポールの永住権・国籍を持っていない人)が住宅購入する際のハードルが倍になりました

2023年4月現在、シンガポールの戸建購入代金は心積もりでも数億円スタートと思うのが無難です(築数十年の中古物件でも)。「ローカルエリアの戸建でも3億円スタートではないか」と、あるシンガポール人が言っていました。団地ですら1億円以上の販売額がザラです。一等地の戸建では10億円は下回らない印象です(そもそも滅多に販売されないのでSSRレア!)。

例:4月27日以降にシンガポールで物件を購入する場合

20億円の家を購入するために支払う税金 = 10億円

物件 20億円 + 税金 10億円 = 計30億円

が本例の場合、必要最低の購入額となります。この他、不動産のエージェントに10%~ の手数料を支払うことが多いです。

日本の中古物件はすぐ住めるクオリティの家が少なくないですが、シンガポールの場合は新築でも中古でもまず修理を要する家が多い傾向です。そのため実際居住できるまで、工事に数カ月要することもあります(工事中居住できるなら居住する人もいますが、多くはその間別の家に住んで工事が終わるのを待ちます)。

2番目の居住用不動産を購入するシンガポール人(と永住権保有者)は追加購入者印紙税が17%→20%にup

3番目以降の居住用不動産を購入するシンガポール人(と永住権保有者)は追加購入者印紙税が25%→30%にup

コロナ流行以前から居住用不動産不足のシンガポール。

そんなシンガポールで居住用不動産を購入済の人は「*5年住んだら賃貸に回して、物価安い国へ引っ越そう」が今後も増えそうな予感です。 *「5年」はシンガポールの法律による制限です。

また、Bloombergでは「中国人富裕層の流入急増」を要因に挙げていますが、インドネシアからの富裕層も急増している、が私とパートナー(シンガポール人)の現場感覚です。

omiの一言:日本はなんだかんだ物価が安いですよ。

日本は物価上昇したといいますが、少なくともシンガポールからみて日本の物価はかなり安いほうです。卵も安いです。アフタヌーンティーは7000円以上のホテルラウンジ商品があるので安くない印象。そのあたりはシンガポールの額とあまり変わらないですね。なぜだ。

東京で販売額が数億円台の家を、外国人が購入する。これは、シンガポールよりもハードルが低いなと思った今日この頃でした。

参考記事: Bloomberg(28 Apr 2023) Singapore’s 60% Property Tax Aims at Rich Chinese Buyers

この記事を書いた人

【1】鑑定歴:20年以上
【2】占い得意分野:選択全般、ビジネス、人間関係(相手の気持ち)、学業
【3】経歴:修士号(知的財産系)
      知財法務職
      開発技術職
【4】他:招待制が基本ですが、飛込の新規客へはVRアバターか画像共有なしのonline 通話で対応致します

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